ソフトバンク7度目のマジック“転倒” サファテ背信投球でサヨナラ負け

 「西武8-7ソフトバンク」(31日、西武プリンスドーム)

 野球の神様は、どこまで意地悪なのか。浅村の適時二塁打で1点差まで詰め寄られた九回。なおも2死一、二塁のピンチでサファテが投じた直球が、森に捉えられた。左中間への2点適時二塁打。痛恨の逆転サヨナラ負けで、またしても、またしても、ソフトバンクがマジック点灯に失敗した。

 「ピッチャーだから打たれることもある。打たれないピッチャーはいない。抑えをやっていれば、うまくいかないことだってある」

 敵地名物の108段の階段を重い足取りで上った工藤公康監督は、努めて冷静に敗戦を振り返った。だが、そのトーンとは対照的に、あまりにも痛い1敗と言わざるを得ない。サファテが最後の一打を浴びる約2分前、東京ドームでの楽天戦で日本ハムが取りこぼした。あと、わずか1アウトで、過去6度失敗し続けた優勝マジックの点灯に成功していたはずだった。

 8月上旬にはオリックスに3タテを食らうなど6連敗を喫した。また、楽天戦では併殺だったはずの相手の打球が塁審に直撃。これが失点につながり、九回にはサファテが投ゴロを転倒して取り損ね、敗戦した。「呪われた8月」は11勝14敗で終わった。「また明日頑張ります!」。いよいよ9月。工藤監督の言葉通り、切り替えて前に進むしかない。

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