打線爆発の横浜、全員が木製バットでロングティー練習「軸がブレなくなった」

 「高校野球神奈川大会・準々決勝、横浜16-3横浜隼人」(28日、横浜スタジアム)

 3年ぶり16度目の夏甲子園出場を目指す第1シードの横浜が得点力の違いを見せ、15安打16得点で横浜隼人に七回コールド勝ちして準決勝に進んだ。

 横浜打線は1点を先制された直後の二回1死から主将の公家響内野手(3年)が左越えにソロ本塁打を放ち同点。さらに2死二、三塁から戸堀敦矢内野手(3年)の左前適時打、盗塁と相手捕手の悪送球、遠藤駆内野手(3年)の中前適時打とたたみかけ、この回4点を奪って逆転した。

 4-3の三回は1死三塁から公家の右前適時打で1点。さらに1死一、二塁から徳田優大捕手(3年)が左翼ポール際に3ラン本塁打を運んで、この回4点を追加し、8-3と横浜隼人を突き放した。四回も公家の犠飛と藤平の右越え2点適時二塁打で3点を加え、2桁得点に乗せた。

 同点本塁打など2安打3打点でチームを牽引した主将・公家は「絶対に負けたくないという気持ちで戦っている。(部員)人数が多いので雰囲気をしっかり保っている」とキャプテンシーを示した。 また、公家は自身の打撃について、「(同点本塁打は)体の開きが早くなることを修正し、左足を残せて打てた。(この夏)先制されたのは初めてだったので、雰囲気を変えることができ、その後の攻撃でこの回4点を取れた」などと笑顔を見せながら振り返った。

 昨夏に新主将となってからのチーム全体について、公家は「最初は気持ちがついてこずに弱気な面があったが、今は絶対に負けないぞという気持ちがみなぎっている」と表現。この日爆発した打線の要因を問われると、「全員が木製バットを使ってのロングティー(打撃練習)の継続により、軸がブレなくなった。木製バットはちゃんと打たないとまっすぐ飛ばないですから」と分析した。

 昨年、一昨年と東海大相模に譲った甲子園に向け、残り2試合。公家は「勝ちにこだわり、自分は結果にこだわりたい」と前を向いて力強く話した。

 横浜は先発のエース右腕・藤平尚真投手(3年)が打撃面で活躍。六回には左中間へ大会70号となるソロ本塁打を放ち、七回には2死満塁からバックスクリーン左へ同71号の満塁本塁打を放り込んだ。横浜の1年生スラッガー・万波中正外野手はベンチスタートから出場機会はなかった。

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