天理 安原の逆転サヨナラ劇弾で決勝 元阪神・中村監督「野球って分かりませんね」

 「高校野球奈良大会・準決勝、天理2-1奈良大付」(27日、佐藤薬品スタジアム)

 土俵際からの逆転サヨナラ星に興奮と安堵(あんど)感が入り交じる。「いや~勝ちましたよ。野球って分かりませんね」。近鉄、阪神でプレーした天理・中村良二監督(48)が昨秋に母校の監督に就任してから初めての夏で聖地に王手をかけた。

 最後につかまえた。八回まで2安打無得点。劇的なドラマは0-1で迎えた九回だ。1死一塁から安原健人内野手(2年)が左翼への逆転サヨナラ2ラン。「ダイヤモンドを回る時は夢のようで」。殊勲者も夢見心地で振り返る一撃だった。

 何よりも自主性を重んじた。先発メンバーこそ中村監督が決めるが「(ベンチ入り)メンバーは彼らが決めています」。この日、先発マウンドを託したのは背番号「11」の仲野芳文投手(3年)。この起用も選手の意見を聞いてのものだ。

 30年前の感動を選手に経験させてやりたい。高校通算41本塁打の打撃を武器に86年夏の甲子園で初Vに輝いた中村監督。今度は指揮官として聖地に立つため、決勝の大一番に臨む。

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