甲子園幻の玉野光南、判定に異を唱えず 主将は創志学園に「勝ち上がって」

 「高校野球岡山大会・決勝戦、創志学園4-1玉野光南」(25日、倉敷マスカットスタジアム)

 玉野光南がまさかの逆転負けを喫し、3年ぶり4度目となる夏の甲子園を逃した。本来ならゲッツーで試合終了だったはずが、自打球でファウルの判定に覆り試合は続行。田野昌平監督(44)は「強い気持ちを持って行け」とナインを鼓舞し、送り出したが、一度切れた気持ちは簡単には戻らなかった。

 あまりにも悔しい結末。それでも指揮官は判定に異を唱えることはなかった。「もうなるようにしかならない。自分たちで風を吹かせようと言って、この大会を戦ってきた。結果的に甲子園には行けませんでしたが、生徒たちには人生の勝利者になってほしい。これからもチャレンジャー精神を持って、心を強く持って頑張ってほしい」と生徒たちを励ました。

 今大会、決して玉野光南の前評判は高くなかったが「ウチらしい守りもありましたし、ウチらしい試合ができた。選手たちは本当によく頑張ってくれたと思います」と目を潤ませた田野監督。今村仁哉主将(3年)は「悔いがないと言えばウソになりますけど、終わったことは終わったことなので。創志学園には岡山の代表として、甲子園で勝ち上がって欲しいです」と前を向き、はっきりとした口調で言い切った。

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