長田のエース園田、八回2死までノーヒットノーランの快投

 「第98回全国高校野球選手権兵庫大会・2回戦 長田2×-1六甲アイランド」(15日・明石トーカロ)

 今春のセンバツに21世紀枠で出場した長田が、初戦で六甲アイランドにサヨナラ勝ち。エース・園田涼輔投手(3年)が八回2死までノーヒット・ノーランの快投を演じ、10回3安打1失点の10奪三振で初戦突破に大きく貢献した。

 センバツで快投した右腕だったが、春以降、アクシデントに見舞われた。センバツ中に右肘に違和感を覚えたことでリハビリに専念していたが、実戦復帰直後、右腕をかばったことから腰痛を発症した。

 1週間、まったく練習できない日もあったといい「正直、投げられるかどうか不安だった」と明かした。6月半ばの練習試合から実戦登板がなく、“ぶっつけ本番”だったが…。投球術は立ち上がりから際立っていた。

 初回から直球、スライダー、フォークを丁寧に低めへ集めた。六回以降、相手が低めの変化球を振らなくなると、直球主体の投球に変えて次々と打者をねじ伏せていった。

 0-0の七回に3四死球で2死満塁のピンチを招いたが、力強いストレートで中飛に仕留め鮮やかにピンチを脱出。八回2死から間一髪のタイミングで二塁内野安打を許し、1点リードの九回には同点打を浴びたが、バックの好守にも助けられ最少失点で踏みとどまった。

 そして延長十回のサヨナラ勝ち。相手は昨秋、優勝候補の神戸国際大付を破って県8強へ進出した六甲アイランドだっただけに「初戦がヤマだと思っていた」と園田は充実の笑みを浮かべた。腰の状態が上向いたのは開幕1週間前。「今はMAXに近い状態です」と言いきった右腕が、夏の聖地へ大きな一歩を踏み出した。

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