清宮一振り51号!早実コールド発進

 「高校野球西東京大会・2回戦、早実11-1啓明学園」(10日、ダイワハウススタジアム八王子)

 今年も清宮の夏がやってきた。西東京大会初戦となる啓明学園戦に「3番・一塁」で先発出場した早実・清宮幸太郎内野手(2年)が高校通算51号本塁打を放ち、五回コールド勝ちを演出。また、1年生・4番の野村大樹内野手も公式戦初本塁打。昨夏の甲子園では4強進出に貢献した怪物の全国制覇を狙う戦いが始まった。

 今夏最初のスイングでスタンドにたたき込んだ。ダイヤモンドを駆ける主役の背中に寄せられた拍手と歓声。三回先頭で打席に立ち、1ボールから内角低めの変化球を捉えた。代名詞の一発で清宮の夏が幕を開けた。

 「狙っていたカーブをうまくさばけた。見送っていればボールだったかなと思う。ヘッドがよく走ってました」。両翼98メートルの右翼ポール際に推定100メートル弾。スタンドで見守ったラグビートップリーグ、ヤマハ発動機監督の父・克幸さん(48)の前で高校通算51号本塁打を放った。

 2度目の夏。最初の打席はバットを一度も振らずにフルカウントから四球。ホームランの次の打席はストレートの四球。この試合のスイングは一度だけだったが、確実に仕留めた。

 「ボールをしっかり見極められたし、ホームランも出て上出来だと思う」。足の上げ方を変え、フォームをコンパクトにして精度も高まったバッティングを初戦から見せた。

 コンビを組む1年生4番・野村も3ランを放ち、初戦からアベック弾の好スタート。「野村に1本出てよかった。アイツが打てなくてモゴモゴするのも嫌だったので、最高の形になってうれしかった」と声を弾ませた。

 昨夏は苦戦した初戦をコールド勝ち。和泉実監督(54)は「清宮はチームへの影響力が大きいので、打ってくれれば盛り上がるが、打てなかったとしても負けるわけにはいかない」と快勝に浮かれることなく引き締めた。

 だが、球場の雰囲気を変え、チームを乗せる清宮のホームランが出た公式戦は破竹の7連勝。チーム33年ぶりの連覇へ、この夏も“清宮狂騒曲”が始まった。

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