巨人、阿部・坂本・村田の3発で2位
「巨人5-2DeNA」(9日、東京ドーム)
奇跡への序章となり得る勝利だった。耳をつんざくような本拠地の大歓声の中、巨人・高橋監督は一人一人と力強くハイタッチした。エース・菅野に6月3日以来の勝利がつき、阿部、坂本、村田の一発で10戦ぶりの5得点以上。「いい形で良かったと思います」。投打がかみ合う完勝に、指揮官の表情も緩んだ。
試合を決めたのは坂本だった。2-2の八回。先頭で打席に立ち、三上の142キロ直球を強振。打球は左中間スタンドで弾んだ。7試合ぶりの16号ソロ。「小さくならず、強いスイングを心がけた」と振り返った主将は「菅野に勝ちがついたので良かったです」とはにかんだ。
試合前、野手全員で「エースを勝たせよう」と誓い合って臨んだ。四回に阿部が18試合ぶりの4号先制ソロ。八回は坂本の一発の後、1死三塁から村田がダメ押しの10号2ラン。黄金時代を知る経験豊富な男たちが、その誓いを体現した。
会心の勝利で2位に浮上。首位・広島も勝ち、ゲーム差は10のままだが、坂本は「全員あきらめていない」と言えば、村田も「セ・リーグを面白くしたい」と力を込めた。
96年7月9日。札幌円山球場で、広島に大勝し、メークドラマが始まった。20年の時を経て、この勝利を、メークドラマ再現の起点とする。




