ハム高梨11K 恩師にささげる白星
「ソフトバンク2-5日本ハム」(1日、ヤフオクドーム)
3年目の日本ハム・新鋭高梨が、敵地ヤフオクドームでタカ狩りだ。プロ初のソフトバンク戦先発で、自己最長7回を投げ無失点。自己最多の11奪三振で4勝目を挙げた。「下手に出たらやられると思ったので、自分が見下ろすぐらいの強い気持ちで投げることができました」。物おじせず、持ち味を存分に発揮した投球に胸を張った。
山梨学院大時代の監督だった恩師・高橋一三氏(元巨人、日本ハム投手)に教わったカーブを効果的に使った。四回1死二塁、中村晃を大きなカーブで空振り三振に仕留めると、そこからイニングをまたいで4連続Kだ。
「カーブがすごいよかった」。強力打線を相手に逃げず、無四球投球。昨年7月に死去した高橋氏にささげる白星に「見ててくれてたと思う。勝ててよかった」と、しみじみと喜びをかみしめた。
09年以来の8連勝に貢献した右腕を、栗山監督は「攻めるんだという気持ちで投げていた。素晴らしかった」と絶賛。首位ソフトバンク追走へ、高梨が大きな戦力となってきた。