「ＤｅＮＡ４－９巨人」（２６日、横浜スタジアム）

　全てが美しい放物線だった。巨人新外国人のギャレット・ジョーンズ外野手が３打席連続弾。計７打点でチームを連敗ストップ、２位浮上に導き「素晴らしい陽気の中、多くのジャイアンツファンの前で打てて気持ち良かった」と左翼席からの大歓声に満面の笑みで応えた。

　０－０の二回１死一、二塁。バックスクリーン右への１０号先制３ランでのろしを上げると、四回には右翼席最上段の看板直撃となる１１号特大ソロ。五回２死一、二塁でも右翼席中段へ１２号３ランを放った。「今日はしっかり球が見えて、スイングの感触も良かった」と冷静に分析した。

　春先は不振に悩み、５月末から約３週間、２軍で再調整。上体が突っ込まないことを意識し、フォーム修正に取り組んだ。ソフトボールでジュニア五輪に出場経験があるキャシー夫人からも助言を受け、精神面でも「いい選手だから、自信を失わないで自分を信じて」と励まされた。再昇格後は打率・３６１。調子は上向く一方だ。

　高橋監督は「ようやく結果に結びついてきてる。今後も期待したい」と目を細めた。試合後、観戦に訪れたキャシー夫人と愛息・ジャクソン君にキスで喜びを表現したギャレットは「一過性に終わらせず、勝ちに直結する打席を継続していきたい」と決意表明。目を覚ました助っ人の打棒で、首位・広島を猛追する。