「日本ハム１－２ソフトバンク」（５日、札幌ドーム）

　ド派手な祝砲をあげた。０－０の五回。無死一塁でソフトバンク・松田が、加藤の甘いフォークを迷いなく振り抜く。左翼席中段への先制５号２ラン。ベンチに戻ると５３歳になったばかりの工藤監督に、満面の笑みで迎えられた。

　「打った瞬間入ったと思った。監督の誕生日だったし勝利をプレゼントできてよかった。かんとくーっ、おめでとうございまーす！」。ベンチ裏のモニターでヒーローインタビューの様子を見ていた指揮官に、言葉でも祝った。

　「（インタビューは）聞こえました。ありがたかった」と工藤監督。山肌にはまだ雪も残る札幌での３連戦は、２勝１分け。お祝いムードで勢いをさらに加速させた工藤ホークスは、もう止まらない。