創価大・池田初完投初勝利 10球団集結
「東京新大学リーグ、創価大6-2杏林大」(6日、大宮公園)
創価大の今秋ドラフト候補右腕・池田隆英投手(4年・創価)が、リーグ戦初完投初勝利を挙げた。4安打2失点、11奪三振の力投。視察した日米10球団のスカウト陣に実力をアピールした。
ようやく手にした1勝。池田は「しんどいですね。1球1球にかけて投げ込む、大変さを感じた試合でした」と実感を込めた。高3夏に右膝前十字じん帯を断裂し、入学後1年はリハビリ。喜びより、重みをかみ締めた。
2年秋の明治神宮大会で151キロをマークして敗戦。同期の田中とは「やっぱり直球だけじゃ打たれる」と確認し合った。この日は最速147キロを計測した直球の精度がいまひとつ。磨いてきたフォークやカットボールを制球よく配した。阪神・中尾スカウトは「フォームと変化球がいい。緩急が使える」と評価した。
佐賀県出身の池田は、ウイニングボールをどうするか問われると「今日のは実家に送りません。日本一になったら送りたい」と目線を上げた。前日の田中に続く完投星。チームにも、大きな1勝となった。