高松商・美濃5割!先制&ダメ押し打
「選抜高校野球・準決勝、高松商4-2秀岳館」(30日、甲子園球場)
センバツ第1回大会覇者で春夏4度の全国制覇を誇る古豪・高松商(香川)が、延長十一回の末に秀岳館(熊本)を下し、1960年以来、56年ぶり3度目の優勝に王手をかけた。
打ち合いの予想から一転、我慢比べとなった試合を動かしたのが高松商の5番・美濃晃成内野手(3年)だ。
四回2死二塁からまずは左前適時打で先制点を呼び込むと、延長十一回には1点を勝ち越しなお2死一塁で、左越え適時二塁打。勝利を決定づけた。
4試合で18打数9安打の5割と暴れまくる。大会前は、大舞台に緊張するのではと懸念もあったが、いざ始まれば「夢の舞台。楽しくて仕方ないです」というハートも、好打量産の理由だ。
加えて宿舎では、夜間練習の素振りで1人ナインと離れ「秘密の場所でやってます。自分のスイング音が聞きたいので」と、感覚を研ぎ澄ます。準備を怠らず、本番では思う存分楽しむ。このバランスが活躍の原動力となっている。