ロッテ井上“アシスト”受け金子から快打
「オープン戦、オリックス4-7ロッテ」(2日、京セラドーム大阪)
敵ファンの“アシスト”を生かし、ロッテ・井上が開幕スタメンへまた一歩、前進した。2安打2打点をマークし、実戦9試合で37打数17安打10打点。驚異の数字を残す26歳は「順調にやれていると思います」と声を弾ませた。
初回1死一、二塁。金子の初球を一塁ファウルゾーンに打ち上げた。一塁・小谷野が追いつき、自身も「終わったな」とあきらめたが、グラウンドにせり出したスタンドのファンが横取り。“一邪飛”のはずがファウルとなり「開き直れた」と、6球目のスライダーを中前に弾き返した。
伊東監督は「ファンに助けられたね」と笑いながらも「頼もしさが出てきた」と成長を認めた。運も実力のうち。ルーキーイヤーの14年にオープン戦首位打者となった男が3年目の今季こそ、力が本物であることを証明する。