「オリックス紅白戦、白組０－０紅組」（９日、清武）

　福良淳一監督（５５）は、無安打に終わったＴ－岡田外野手（２８）の１軍昇格を見送った。

　「元気で野球できるからといってこっち（１軍）に呼ぶわけにはいかない」

　左アキレスけん痛のためキャンプは２軍スタート。体調万全で臨んだはずだったが、１打席目は松葉の前に中飛、２打席目も森本の変化球に遊飛に打ち取られた。

　「（若手中心の）この中にいたら目立ってほしかった。そういう意味で４番に置いた。次の紅白、そこまでしかアピールする場はない」

　１３日の紅白戦を終えれば１４日からは対外試合も入ってくる。最後通告ともいえる厳しい言葉で突き放した。

　この日、誕生日だったＴ－岡田も危機感を抱く。試合後には２時間の特打を敢行。指揮官の言葉に「自分でもそう思います。打撃のキレ、精度を上げて早く１軍に合流したい」と悲壮感を漂わせた。

　追い込まれたかつての本塁打王は、はい上がれるか。