オリ金子、開幕投手に「こだわりない」
オリックス・金子千尋投手(32)が1月31日、キャンプインを前に宮崎で共同インタビューに応じ、シーズン後半戦勝負への強い思いを口にした。
右肘手術明けだった昨年に比べて「ブルペンに入ろうと思えば入れる」と状態の良さを強調した。ならば、期待されるのは2年ぶりの開幕投手。ところが、「はっきり言って開幕に特別な思いはないです。大事な試合ですけど、どちらかと言えば後半戦の方が大事です。こだわりはない」ときっぱり言い切った。シーズンのスタートを任される栄誉があるとはいえ、143試合の中の1試合と割り切る。
「1年間投げて結果を残さないと意味がない。1年間ケガなく投げ抜いて可能な限り貯金したい」
そんな姿勢に福良監督も異論はない。「1年間、普通にやってくれたらいい」と話した。
「エース=開幕投手」の図式は投げる哲学者の頭にはない。あるのは勝負の秋に勝つことだけだ。