決定!巨人・由伸監督 現役引退を決断

 巨人は23日、次期監督に高橋由伸選手兼打撃コーチ(40)が就任すると発表した。現役引退も同時に発表された。高橋由が渡辺恒雄最高顧問(89)と白石興二郎オーナー(69)に監督の就任要請を受諾する意向を伝えた。26日に就任の記者会見を行う。また、同い年の井端弘和内野手(40)が今季限りで現役を引退し、内野守備走塁コーチに就任することが分かった。

 待望の瞬間が訪れた。巨人一筋18年、生え抜きスター監督の誕生。高橋由は「本日、渡辺最高顧問、白石オーナーに今季限りで現役を引退し、来季から監督をやらせていただくことをご報告しました」と、球団を通じてコメントを発表した。

 19日に原辰徳前監督の勇退が決定。翌20日、球団は高橋由に監督の就任要請を行った。現役続行へのこだわりがあった高橋由は、返答を保留。ただ、球団の熱意をくみ取り、熟考を重ねた末に、指揮官としてチーム再建に尽くす決意を固めた。

 天才打者としてスター街道を歩み、将来の監督候補として注目を集めてきた。突然の現役引退を惜しむ声も多いが、高橋由は「巨人軍入団から18年間、選手・高橋由伸を応援してくださったファンの皆様には心から感謝いたします」と、メッセージを送った。

 新監督にかかる期待は大きい。球団が掲げた次期監督の条件は「原野球の継承者」「新風を吹き込んでくれる人」。賭博問題で暗い影を落としたイメージを少しでも覆すには、スター性あふれる高橋由しかいなかった。

 12球団最年少となる新監督を支えるコーチ陣もフレッシュな顔ぶれとなりそうだ。同い年の井端も引退し、内野守備走塁コーチに就任する。また、高橋由の信頼が厚いOBの二岡智宏氏(39)も、打撃部門での入閣が検討されているもようだ。

 常勝を課された指揮官として、高橋由は「巨人軍の歴代監督は偉大な先輩方が務めてきました。そこに少しでも近づけるよう、覚悟を持ってまい進します」と決意表明。青年監督の挑戦が幕を開ける。

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