藤川球児が阪神と交渉へ 争奪戦の様相

 阪神が四国ILp・高知を今季限りで退団した藤川球児投手(35)と今月末にも入団交渉を行う可能性があることが17日、分かった。金本新監督の就任決定を受けて、球団側は今後、来季に向けた戦力補強を本格化させる方針だ。

 金本新監督にとってはビッグプレゼントになるかもしれない。球団側が藤川と今月末に交渉を行う可能性があることが判明した。

 藤川は今季、米大リーグのレンジャーズを退団後、四国ILp・高知に入団。先発、中継ぎとして6試合に登板し、2勝1敗、防御率0・82の成績を残し、今季限りで退団した。現在は米国に滞在中だが、今月末に帰国する予定。右腕はオファーを受けた全球団と入団交渉のテーブルに着くという。

 阪神はレンジャーズ退団後の5月末に入団交渉を行ったが、藤川の心を動かすことができず、復帰が実現しなかった経緯がある。既に藤川については中日、ヤクルトなど複数球団が興味を示し、争奪戦の様相を呈している。阪神にとっては「再アタック」となるが、ともに2度のリーグ優勝を経験し、野球人として尊敬する金本氏の新監督就任は大きなプラス要因となる。

 また球団は今後、戦力補強を本格化させる。

 22日に迫ったドラフト会議では、1位の最有力候補に県岐阜商・高橋純平投手(18)、明大・高山俊外野手(22)を挙げる。新外国人選手の獲得準備も加速する。マートンの退団は決定的で、ゴメスの去就も流動的。代役の筆頭候補として既にブレーブスのジョーイ・テルドスラビッチ内野手(27)をリストアップし、今季限りでの中日退団が濃厚なエクトル・ルナ内野手(35)の獲得調査も行っている。藤川獲得を含め、球団の総力を挙げて、金本新監督を支えるチームづくりに取りかかる。

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