進撃の巨人を止める。ヤクルトは１２日、都内の神宮外苑で投手指名練習を行った。１４日に神宮で開幕するＣＳファイナルＳの相手が巨人に決定。石川雅規投手（３５）は先発が予想される初戦へ闘志を燃やした。

　ＣＳは予告先発がなく、首脳陣はローテを明言していないが、９月に５勝を挙げるなど、大車輪の活躍で優勝に貢献した石川に初戦を託すことが確実視されている。石川はこの日、長い距離のダッシュなど、一般的に登板２日前の先発投手が行うメニューで調整。さらには「あさって（１４日）の天気はいいんですか」と、思わず報道陣に逆取材してしまう一幕も見せた。

　石川は今季、巨人とは４勝２敗、決戦の舞台となる神宮では３勝無敗と相性がいい。ＣＳも過去４試合登板で防御率２・４９と好成績を残しているが、「やることは変わらない。投げる日へ向けてしっかりと調整すること」と表情を引き締めた。経験豊富な左腕が日本一への道を切り開く。