侍JAPANリーダーはマエケン&内川

 野球日本代表「侍ジャパン」の小久保裕紀監督(44)が9日、都内のホテルで会見に臨み、11月に日本と台湾で開催される国際試合「プレミア12」へ向けての最終登録メンバー28人を発表した。小久保監督はチームを支える投打のリーダーに、13年WBCで屈辱を味わった広島・前田健太投手(27)と、ソフトバンク・内川聖一外野手(33)を指名した。

 壇上で28人の侍の名を読み上げる小久保監督。そして最後に「以上、28名で世界一を目指します!」と言葉に力を込めて宣言した。

 1カ月後、絶対に負けられない真剣勝負、そして何が起こるか分からない国際舞台の幕が開く。その中で小久保監督は世界の頂へチームをけん引するリーダーに、2人の侍、前田と内川を指名した。

 「エースは、過去の経験も含めてやっぱり前田健太が中心で引っ張ってくれるだろうと」。13年のWBC以降は侍ジャパンの常連で、今季も15勝を挙げてセ最多勝に輝いた右腕への信頼を示した。

 そして内川にも「過去のWBCの出場もあって、ホークスでも今年からキャプテンになった。そういう思いでメンバーの中に入れた」とチームリーダーとしての期待を込めた。

 日の丸を背負っての苦い記憶が2人にはある。13年のWBC準決勝・プエルトリコ戦。前田は先発で5回1失点ながら敗戦投手。そして内川は2点を追う八回1死一、二塁から一走で飛び出して憤死。好機を逸した侍ジャパンは3連覇の夢破れ、準決勝敗退となった。

 内川は試合後「僕のワンプレーで終わらせてしまって申し訳ない」と大粒の涙を流した。09年の第2回大会では「僕の野球人生を変えた」という攻守にわたる活躍で2連覇に貢献。その4年後に待っていた悪夢-。国際大会では、歓喜も絶望も味わってきた。

 だからこそ藤浪、大谷、山田、柳田ら若手が多い侍軍団にあって精神的支柱となるにふさわしいと判断した。代表監督就任後初となるガチンコ勝負の場。「正直、強い国ばかり。特に初戦が韓国戦。いいスタートを切りたいので、キーになると思う」。頼もしい日本最強の28人で、必ず世界一奪還を成し遂げる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス