41歳ハマの番長、来季も現役星だ
「中日2-3DeNA」(2日、ナゴド)
魂の投球だった。DeNA・三浦が最速138キロながら、内外角低めへの絶妙な配球で6回1失点。チームに後半戦初の3連勝をもたらし、今季の中日戦勝ち越しが決定。負ければ自力でのCS進出消滅という危機を救った。
「チームが勝つことが一番。しかも自分に勝ちがついて良かった。勝つしかないから」。中日戦は12年5月5日以来7連勝。ナゴヤドームでは5連勝。ドラキラー、そしてナゴヤの鬼ぶりを発揮した。
今季は開幕ローテから外れた。5月に1軍に昇格したが、3連勝後に黒星が先行。2連続KOで8月19日・ヤクルト戦を最後に降格して以来の登板。中畑監督は「本人もラストチャンスと思っているんじゃないの」と言う。不死鳥のようによみがえり、42歳で迎える来季の現役続行へつないでみせた。
昨季と同じ5勝目を挙げて、これで通算171勝。「200勝より現役のうちに、もう一度優勝したい。若い選手にも味わってもらいたい」と常に言う。98年の優勝を知る唯一の現役選手。ハマの番長が、来季も精神的支柱であり続ける。