「壮行試合、大学日本代表-高校日本代表」（２６日、甲子園）

　Ｕ－１８ワールドカップ（２８日開幕・甲子園など）に臨む高校日本代表が２５日、大阪市内で練習を行った。２６日に甲子園で行われる壮行試合・大学日本代表戦は、大学の先発がＭＡＸ１５６キロを誇る創価大・田中正義投手（３年）、高校は東海大相模・小笠原慎之介投手（３年）と発表された。ＤＨ出場が予定される早実のスーパー１年生・清宮幸太郎内野手は初の１５０キロ超との対戦を「第一歩」と位置付け、快打を誓った。

　相手先発を聞いた清宮は「ホントですか！」と、驚きと喜びの混じった表情を見せた。田中については６月に行われた大学日本代表壮行試合で、ＮＰＢ選抜相手に７連続奪三振など快投を演じたことはすでにチェック済み。「ものすごいピッチングでしたよね」と声を弾ませた。

　喜ぶ理由はシンプルだ。自身は「１５０キロを超えるピッチャーとはやったことないです。未知の世界ですね」という。打撃マシンも進歩しているが「僕はマシンはあまり打たないんです。タイミングが崩れちゃうから」と、１５０キロは清宮にとって想像の世界にしかなかった。

　しかし将来、球界を代表するスラッガーという夢の実現のためには「いずれはやっとかないといけない。明日はその第一歩」と、本物の速球を目に焼き付けられる機会を歓迎するのだ。

　この日は荒天で練習試合は中止となったが、屋外でのフリー打撃などを行った清宮。６７スイングで柵越えは３本。「いいタイミングで打てた」と調子は上がっている。

　「１年生で大学のエース級を見られることを、財産にしたい」と話した一方、「今日のようなスイングができれば」と、１５０キロをはじき返して、さらにワンランク上の打者へと意欲を見せていた。