DeNA山口、四回に乱調で4失点
「ヤクルト5-1DeNA」(11日、神宮)
別人が投げているようだった。三回まで危なげない投球だったDeNA・山口は、四回、不運な安打で無死一、二塁とするとひょう変した。4番山田に四球。5番雄平にはストレートの四球を与えて押し出し。さらに長短打を浴びて計4点を失った。
「1点を怖がって、たくさん点をとられてしまう。勝っていないし、長いイニングを投げていない焦りがあった。あの場面、1点をあげる余裕があれば」。淡々と振り返った。
4回4失点KO。4月25日を最後に、10試合勝ち星なし。川村投手コーチは「ボールはよかったけど、勝っていないから弱気になってしまう」と精神面の問題を指摘。中畑監督は「替える選手がいないし、あれ以上のピッチャーはいない。もうひと踏ん張りしてほしい」と再起を促した。
この日は打線も初回の、筒香の適時打の1安打に封じられての完敗。「恥ずかしい試合内容。ファンに見せてはいけない野球」と中畑監督は唇をかむ。鬼門・神宮で1勝7敗。借金は今季ワーストタイの4に膨らみ、5位に転落した。