広商を聖地へ…町田が巧みにリードする

 「高校野球・広島大会」(10日開幕)

 ノーシードから甲子園を目指す古豪・広島商は、町田瑛志朗捕手(3年)がチームの柱だ。今年から元監督の折田裕之氏(49)が副部長として復帰。配球面などの助言を受け、さらにリードが巧みになった。昨夏は準決勝で広島新庄に敗れた。04年以来11年ぶりの夏制覇を目指す。

 今夏も投手を中心とした固い守備が特徴だ。その中心にいるのが捕手の町田。扇の要として、左腕エース若狭浩太投手(3年)や右腕の和田直樹投手(3年)、左腕の水澤天投手(2年)というタイプの異なる3投手をリードする。

 捕手として成長のきっかけとなったのが、今年から副部長となった元監督の折田氏の存在だ。96~00年まで同校の監督を務め、昨年までは高陽東で指揮を執っていた。

 ゴールデンウイーク中の練習試合で、配球について助言を受けた。それまでは打者の目先を変えるために全ての球種を使っていた。だが「難しく考え過ぎ余裕がなくなっていた」。折田副部長からは「調子のいい球種を見極め、それを柱にして組み立てていこうと言われた」という。

 球種を絞ることで余裕が生まれ、打者の動きにより注意を払うことができるようになった。狙い球を外す配球ができるようになり、投球テンポも上がった。櫻井涼二塁手(3年)は「守りやすくなった」と笑顔をみせた。

 昨夏は準決勝で敗退し、悔し涙を流した。「甲子園での優勝が大きな目標。その前に広島を制したい。守備でも攻撃でも勝利に貢献したい」と町田。打撃でも4番を務める。攻守で存在感をみせ、伝統校を引っ張る。

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