中田両リーグ最速20号!ハム単独首位

 「交流戦、日本ハム3-2DeNA」(13日、札幌ド)

 4番が打てば勝利への道は開ける-。日本ハム・中田が両リーグ一番乗りとなる20号本塁打を記録。チームも連勝で今季最多の貯金13とし、単独首位へと浮上した。

 ラベンダーカラーに染まるスタンドへ豪快な一撃が舞い込んだ。初回、1点を先制後の2死無走者から、中田がDeNA・井納の148キロ直球を左中間席へ。「完璧でした。気持ちよかったです」と自画自賛だ。

 体に気迫が満ちあふれていた。観衆は超満員の4万1138人。「ファンが多くて、気合も入っていた」と中田。そして19号を放った9日の巨人戦同様、OBの稲葉篤紀氏から「軸足にためをつくれ」というアドバイスを結果につなげていた。

 同点の八回1死一、二塁では、中前に抜けたかという当たりが二遊間を固めていたシフトで二ゴロに。「センター前(安打)を1本損した。集中しすぎていてシフトが目に入っていなかった」。ただ、併殺かと思われた打球は一塁・ロペスの捕球ミスで、幸運な決勝点へとつながった。

 20号到達を「まだまだ通過点」とし、六回に失点につながった失策を「隙のあるプレーをした。本当に申し訳ない気持ち」と猛省する。それもチームの命運を握る自覚の表れ。頂点へ導くまで、中田はアーチを懸け続ける。

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