パナ近藤 TGスカウトの前で11K完封

 「都市対抗野球・近畿地区2次予選、パナソニック2-0日本生命」(1日、京セラ)

 第86回都市対抗野球の近畿地区2次予選が1日、京セラドームで行われ第2代表決定トーナメントで阪神がドラフト上位候補に挙げるパナソニック・近藤大亮投手(24・大商大)が日本生命を相手に5安打11奪三振で完封勝利を収めた。第1代表決定戦では大阪ガスがNTT西日本を下し近畿地区で都市対抗本戦一番乗りを決めた。

 日本生命を相手に社会人初完封を成し遂げた近藤は充実感を漂わせた。「完封できたことはすごく自分の自信になります」。阪神、巨人などのスカウトが見守る中5安打11奪三振。直球の最速は最終回に147キロを計測した。

 「直球を狙われるのは分かっていたので。何とかカットとフォークをうまく使って」と立ち上がりから140キロ台中盤のカットボールが威力を発揮した。特に左打者の懐に寸分の狂いもなく投げ込んでカウントを稼ぐと、最後は130キロ台前半のフォークで次々と空振りを奪った。

 「変化球を課題にオフからずっと練習してきたので」と明かした近藤。虎がドラフト上位候補にリストアップする右腕は、確かな進化を見せている。

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