中畑De悔し 8カード連続勝ち越し逃す
「ヤクルト4-3DeNA」(21日、神宮)
無情の打球が左翼・筒香の頭上を越えた。球団新の8カード連続勝ち越しをかけた一戦は、延長十一回の死闘の末、今季3回目のサヨナラ負け。DeNA・中畑監督は「そりゃあ、いつかくるでしょう。ちょっともったいなかったかな」と苦笑した。
カード勝ち越しを逃したのは、4月21、22日の阪神戦(横浜)を1勝1敗として以来、8カードぶり。カード負け越しとなると、4月17~19日のヤクルト戦(神宮)で3連敗して以来、9カードぶり。1カ月続いた勝ち越しモードは終わった。
中畑監督は「流れを自分たちで手放してしまった」と振り返る。四回に筒香のリーグ単独トップに立つ10号2ランなどで逆転したが、先発三嶋が六回に崩れた。延長十一回は三塁・白崎がファウルフライを落球した直後にサヨナラ打。バント失敗などミスも出た。
筒香は「その後、得点圏で打てなかったから」と10号弾の喜びはなく、延長十回1死一、二塁での凡退を悔やんだ。中畑監督は「最後の1球の甘さ、怖さがしっかり出た」。快挙を逃した敗戦を糧にする。