英明、明徳以来の四国大会秋春連覇!

 「高校野球・春季四国地区大会決勝、英明3-0新田」(4日、松山中央公園)

 昨秋の四国大会覇者・英明(香川)が、3-0で新田(愛媛)を下し初出場初優勝、そして秋春連覇を果たした。エース・田中寛大投手(3年)が8回0/3を無失点の好投。打っては2番・橋本駿輔内野手(3年)が、今大会3試合で7打数7安打、2四死球で5犠打を記録する大活躍だった。新田は力投の先発・田中蓮投手(2年)を打線が援護できず、初優勝を逃した。

 英明が再び「四国最強」を証明した。07-08年に明徳義塾が達成して以来となる秋春連覇。香川智彦監督は「攻めていく気持ちを出せた」とナインを称えた。

 左腕エース・田中の冷静な投球が光った。「体に張りがあって直球が走っていなかった」ため、コーナーを丁寧に突いてスコアボードに0を並べた。

 完封目前の九回、先頭打者の痛烈な打球が左ひざに直撃。マウンドを2番手・中西に譲ったが、それまで8回0/3無失点の快投でエースの仕事を果たした。試合後、松葉づえ姿でグラウンドに戻った田中は「野手がよく守ってくれたおかげです」と謙虚に笑った。

 打線を引っ張ったのは2番・橋本だ。初回に先制点につながる左中間二塁打を放つなど3打数3安打。「体を開かず逆方向に打つ意識で打席に入った」という絶好調男は、今大会3試合で7打数7安打2四死球、5犠打の驚異的な活躍を演じた。指揮官が「個人賞やな」と喜ぶ貢献度で優勝の立役者となった。

 強力打線をひっさげて挑んだ今春センバツは、大曲工に1-4で敗れ1回戦で姿を消した。冨田主将は「甲子園の雰囲気にのまれて、思い切ってバットを振れなかった」と振り返る。

 その悔しさを糧に目指す夏。橋本は「プレッシャーの中でも勝てるように練習していきたい」と力を込めた。再び聖地に戻り、勝つことを目標にしているからこそ、四国を制しても慢心はない。

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