ロッテ、天敵を食い開幕カード勝ち越し

 「ソフトバンク4-5ロッテ」(29日、ヤフオク)

 ロッテが天敵を食った。昨季4勝を献上した中田を、中盤に粉砕。昨年の開幕カードで3連敗を喫した鷹軍団に勝ち越し、リベンジした。キャンプのころから開幕3連戦の重要性を説いてきた伊東監督は「本当にいい形で乗り切れた」と表情を緩めた。

 0-3の四回、中田が制球を乱し、3四球と暴投が絡んで2点を返した。「ストライクとボールが、かなりはっきりしてきた」(鈴木)と変化が生じた。

 中田の変化を見た立花打撃コーチは、選手に(1)直球に狙いを絞れ(2)低めの変化球は捨てろ(3)中堅から逆方向に打つことをあたらめて意識、の3点を指示。五回は荻野の四球と鈴木、角中の連続長短打で同点とし、中田をKO。なおも1死一、二塁で、井口が二保から右翼線を破る適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。

 同じ相手に何度も負けるわけにはいかない。鈴木は「今年もたくさん戦う相手。勝ったという結果で少しは自信がつきます」と話せば、立花コーチは「選手たちに、しつこさが出てきた」と成長を認めた。

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