工藤ソフトバンク「感謝」逆転で初勝利

 「ソフトバンク4-2ロッテ」(28日、ヤフオク)

 ゲームセットの瞬間、ソフトバンク・工藤公康監督(51)は喜びと安堵(あんど)が入り交じった表情を浮かべた。サファテから受け取ったウイニングボールを左手で握りしめた。

 「手に汗が止まらなかった。勝った瞬間が最高の喜び。現役とは違う。みんなに勝たせてもらった。みんなに感謝したい」。観戦した孫オーナーに「いいゲームでした」と祝福され、顔をクシャクシャにした。

 ヒーローは、主将と4番を任せた内川だ。2点を追う二回に左翼線に運ぶ二塁打を放ち、李大浩の適時打を呼び込んだ。三回2死満塁では右前に逆転の2点適時打。五回無死満塁でも右前にはじき返した。「早く工藤監督に1勝をと思っていたのでほっとした」と笑みを浮かべた。

 指揮官は「中軸で点を取るソフトバンクの野球ができた」と満足そうだった。ウイニングボールは大事そうにポケットにしまった。「そりゃあ、飾るよ」と、うれしそうに言った。

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