DeNA三嶋 先発ローテ入り試験合格
「オープン戦、DeNA5-0楽天」(16日、横浜)
ラストチャンスをつかんだ。先発ローテ入りをかけた最終テストに臨んだDeNA・三嶋一輝投手(24)は、6回を3安打無失点、無四球の投球。「きょうは勝負だと思って、腹をくくって投げました」とほっと息をついた。
MAX148キロの直球に武器のスライダーを低めに集めた。さらに6つの三振のうち、4つを新球チェンジアップで奪った。「左バッターもタイミングが合わずに空振りした。僕の投手人生の中で、新しいものができた」。新たなウイニングショットの誕生だった。
11日の日本ハム戦は4回を3安打無失点。それでも「前回のピッチングは監督に響かなかった」と振り返る。低評価を覆すこの日の好投に、中畑監督は「ローテ入り?言う必要がないくらい説得力があった」と太鼓判を押した。
順当なら開幕カードの巨人戦3戦目の先発が有力。昨季は開幕投手を務めながら1勝に終わった。「去年は思い出したくないくらい。自分自身、やらなきゃいけない。この投球に満足せず、少しずつ状態を上げたい」。レベルアップして巨人に挑む。