ロッテドラ2京大・田中は小林雅級
ロッテのドラフト2位・田中英祐投手(22)=京大=が29日、さいたま市のロッテ浦和球場で自主トレを行い、ブルペン入りした。年明け最多の56球を投げ込み、ボールを受けた松井隆昌ブルペン捕手(48)から絶賛された。
卒論作成で京都に帰っていた26日も捕手を座らせてブルペン入りしたが、球団施設の自主トレでは初めて捕手を座らせてピッチング。躍動感たっぷりのフォームから放たれるキレのあるボールに、長年、幾多の投手を相手にしてきた松井ブルペン捕手もうなった。
「線が細いという先入観があったが、腕の振りが圧倒的に良くて、しなりがあって力強い。小林雅英(現1軍投手コーチ)みたいな迫力」。日米通算234セーブを挙げたかつての守護神に、その姿を重ねた。
スライダーなど変化球も交えた熱投。30日にキャンプ地の沖縄・石垣島に出発することもあり、田中は「この時期に強く放っておこうかなと思った」と説明。バランスよく脱力して体重移動できるフォーム固めをキャンプのテーマとし「無意識でできるように、反復練習で体に染みこませたい」と意気込んだ。
キャンプ前、最後の調整は「思った通りに体を動かせた時は、いいボールがいっていた」と納得の内容。いよいよプロとしてのサバイバルが始まる。