ロッテからＦＡ宣言した成瀬善久投手（２９）のヤクルト入団が２３日、決まった。背番号は球団のエース番号で、成瀬も今季ロッテでつけていた「１７」に決定。年俸は３年総額６億円とみられる。

　この日の正午過ぎ、成瀬から球団に連絡が入った。神宮球場でファン感謝デーが行われていた中での吉報だ。松井優典編成部長は「先ほどヤクルトにお世話になるとの連絡をもらった」と話した。

　これで、大引内野手に続き、球団初のＦＡ２選手の同時獲得となった。ともに早い時期から入団は確実とみられていた。それでも松井部長は「投手とセンターライン強化の中で２人からいい返事をもらって、やれることは全部やれた。後はシーズンで活躍してくれることを祈るのみ」と安どの表情を浮かべた。

　補強の成功に、来季から指揮を執る真中監督も「フロントが一生懸命動いてくれたので、何とか期待に応えられるようにしたい」と大喜び。また、成瀬が１３日のヤクルトとの交渉後に「やるからには開幕投手を目指したい」と話していたことには、「頼もしいというか、それぐらいの気持ちで来てもらうと助かる」と歓迎した。

　２年連続最下位からはい上がる準備は着々と進んでいる。