秋山前監督正力賞!王会長に次ぐ3度目

 ソフトバンクの秋山幸二前監督(52)が5日、西武選手時代の1991年、ホークス監督時の2011年に続き、自身3度目となる正力松太郎賞を受賞した。今季はシーズン最終戦でリーグ制覇を達成。退任を決めて臨んだ日本シリーズでもチームを日本一へと導き、栄誉ある賞に選出された。通算3度の受賞は4度の王貞治球団会長(74)に次ぐ、歴代2位タイ。選手と監督での受賞は、王会長と秋山前監督だけの勲章だ。

 歓喜の日本一から6日。6シーズン務めた監督の集大成として、また一つ勲章が加わった。「最後にいい形で終えられた中で(賞も)いただけたのはうれしい。今までで一番長いシーズンで大変だった」。スーツ姿で会見に臨んだ秋山前監督はほほえんだ。

 リーグ優勝もCS突破も最終戦で決定し、本拠地ラストゲームの第5戦で日本一胴上げ。ファンを引きつけた劇的な戦いぶりなどが評価され、満場一致で決まった。

 選手や指導者として3度目の受賞。秋山前監督も「野球人生の中でも印象に残る。勝つことの難しさや運もあったと思うし、ファンの声援の熱さも含めた全部がわれわれにとって良い方向に来た年だった」と感慨深く振り返った。

 ドラフト外から超一流の選手と監督まで上り詰めた経歴も、野球を志す若者に夢を与えたと評価された。今後について尋ねられると、迷わずこう答えた。

 「ファンの皆さんが喜んでくれるように野球界はやっていかなくては。国際的な戦いもあり、もっと発展しないといけない。そのために少しでも力になっていきたい」

 現場を離れても、プロ野球界の発展へ尽力を誓った。

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