SB激震…秋山監督FS前日に辞任表明

 3年ぶりにリーグ優勝を果たしたソフトバンクの秋山幸二監督(52)が14日、ヤフオクドームで会見し、今季限りでの辞任を表明した。指導者として節目の10年目を「区切りと思っていた」とし、球団側の慰留も固辞した。また、15日に開幕するCSファイナルS前日だけに、チームに与える動揺を危惧。日本一奪回へ、あらためて強い決意を口にした。

 全体練習後に行われた約15分の辞任会見。秋山監督は時折深く考え込みながら、今季限りでユニホームを脱ぐ理由を口にした。

 「2軍監督、1軍のコーチをして、それから(1軍の)監督として6年。ちょうど10年目にあたるということで、自分の中では今年で一つの区切りをつけたいなと、ずっと考えながら戦ってきた。それだけです」

 今季が2度目の3年契約の最終年。球団側は2年の契約延長を申し出た。指揮官は一度は内諾しながらも、最終的には首を縦に振らなかった。「今年を区切りと思っていた」。9月17日から1勝9敗と大失速したが、結果に関係なく今季限りで辞任の意志を貫いた。

 ただ、言葉の端々には無念の思いもにじんだ。この日、一部で自身の去就が報じられたことに不快感を示した。「全日程が終了していない。その中で新聞紙上に出たことは本当に不本意ではあります」。チームは15日からCSファイナルステージを控えている。「選手、コーチに雑音が入るのをシャットアウトしたかった。集中してやってもらいたいという中で、(辞任)会見をやらないとけじめがつかない」。練習前にミーティングを開き、当初設定されたCSへ向けての囲み取材をキャンセルした上での辞任会見だった。

 「われわれの目標は日本一。今年はキャンプから3年ぶりに日本一を取ると思ってやってきた。明日から全力でCSを勝ち上がって、日本一を取れるように、一試合一試合頑張りたい」。その決意表明は、ナインの胸にきっと届いたはずだ。

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