キヨシ覚悟の続投!4年目「優勝」だぜ
DeNAの中畑清監督(60)の続投が2日、正式に決まった。試合前に横浜市内のホテルで春田真オーナー(45)、池田純球団社長(38)、高田繁GM(69)と会談。続投を要請され、受諾した。契約期間は1年。年俸などの条件は今後、交渉して進めていく。中畑政権4季目に突入。球団としては、68年から72年まで5季連続で務めた別当薫氏以来の長期政権となった。
勝負の4年目へ、中畑監督が覚悟を決めた。CSを逃した責任があった。同時に、発展途上にあるチームに手応えがあった。受諾への思いを口にした。
「やり残したことがあるという気持ちが強くなった。責任をとるより勝てるチームにする方が私の仕事だという気持ちになった」。
約1時間の会談。春田オーナーから「来季、優勝してください。そのために率いてください」と要請された。「私でよければやらせていただきます」‐。
去就に関する言葉を封印してきた。胸中は葛藤していた。「続投してって言われるんだよ」。常にファンからの後押しが届いた。楽天・星野監督からも言葉があった。「仙ちゃんから辞めるなって言われたんだよ。自分は辞めるのになあ」と明かしたこともあった。
春田オーナーは「年々ファンに来ていただけるようになった。それがすべて」と続投理由を挙げた。05年の実数発表以来、初の観客動員150万人を突破した営業面を評価。中畑監督は「ファン層が拡大して、ベイスターズの野球は面白いねと言われたことが、うれしい」と言う。
試合後のセレモニーでマイクをとった。「みなさんの夢である、私の夢である、優勝という世界に向かって、全員で邁(まい)進して参ります。みなさんとともに、来季、最高の秋に一杯やりましょう」。愛すべきファンに約束した。