巨人、天王山初戦制し4日にもM23点灯

 「巨人9‐4広島」(2日、長野)

 役者が戻り、巨人打線がつながりを取り戻した。眼下に迫る広島の投手陣に対し、後半戦最多の9得点。天王山の初戦を制し、ゲーム差を「2」に広げた。原監督は「よくつながったと思います」と目を細めた。

 口火を切ったのは10試合ぶりスタメンの長野だった。初回、先頭で右前打を放ち坂本の3ランにつなげた。二回の適時打を含め、右膝関節挫傷からの復帰初戦で3安打。「迷惑をかけていた。少しずつでも取り返したい」。役割を果たし小さく笑った。

 四回には左大腿(だいたい)筋の肉離れから復帰即スタメンの亀井が、中押しとなる7号ソロを右中間席にたたき込んだ。「勝ちたい一心。一本打てて良かった」と、安どの表情を浮かべた。

 2人とも100%の状態ではない。それでも長野は「(ソフトバンクの)内川さんが『痛くても出なくてはいけない試合がある』と言っていたのを聞いたことがある。その通りだと思う」と語気を強めた。勝利への渇望が体を動かした。

 外野手不足に悩まされた8月から一転、2人の復帰で打線に厚みが増した。最短で4日にもマジック23が点灯する。長野は「このチームで優勝したい」と力を込めた。スパートへの態勢は整った。

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