坪井「限界感じた」今後は野球に恩返し

 阪神、日本ハムなどで活躍し、すでに引退を表明していた坪井智哉外野手(40)が18日、神戸市内で引退会見を行った。今季は、米国アトランティック・リーグのランカスターでプレーしていた。

 引退の最大の理由については「技術的なこと。独立リーグでも試合に出る機会がない自分に限界を感じた」と説明。「諸先輩方の泣きながら引退する絵しか見てないので、僕は淡々といこうと思っていた」と涙は見せず、時折笑顔を交えた。

 阪神に入団した98年、2リーグ分立後の新人記録となる打率・327を記録。しかし「10打席ヒットが出ないとクビになる感覚でやっていた。シーズンが終わった時は疲労感しかなかった」と、背水の陣の気持ちだったという。普段の練習からストイックな姿勢を貫いていたが「練習の虫みたいに美化されてますけど、自分を追い込んでいた感覚はなかった」と振り返った。

 引退に際して、ヤンキースのイチローのほか、日本からも多くの声が寄せられた。「和田監督や八木コーチがコメントしてくださったのはうれしかった」と感謝を口にした。

 今後の進路は未定だという。それでも「野球に恩返しできるような仕事をしたい。全く違う仕事をする気はない」ときっぱり。生涯“野球人”を貫く。

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