東洋大姫路・甲斐野、粘った7回0封

 「高校野球・兵庫大会3回戦、東洋大姫路2‐0姫路西」(17日、姫路)

 兵庫大会では2、3回戦が行われ、東洋大姫路のプロ注目右腕・甲斐野央投手(3年)が、今夏初先発で7回を4安打無失点の好投。阪神が佐野仙好アマ統括スカウトら4人態勢で熱視線を送る中、粘りの投球を披露した。

 灼熱(しゃくねつ)の姫路球場で輝きを放った。東洋大姫路の最速143キロ右腕・甲斐野が、7回を4安打7奪三振無失点。14日・出石戦でのリリーフ登板に引き続き「力を入れずに、低めを意識した」と丁寧な投球を心がけ、チームを4回戦へ導いた。

 「思っていたより、姫路球場は暑かったです」。最高気温31度に加え、湿度78%を含んだ熱風も甲斐野を襲った。「スタミナ面もそうですし、直球がシュート回転していました」と課題を露呈する中での粘りの投球。

 七回、姫路西の内山、中川に連続安打を許して無死一、二塁。しかし、そこで甲斐野は慌てなかった。続く福森の投前犠打を迷いなく三塁に送球して進塁を防ぐと、後続も低めに制球して抑え、窮地を脱した。

 ネット裏で見守った阪神・熊野スカウトは「肘の柔らかさが非常にいいですね。それは大きな武器。(プロ)志望届を出したら、何球団も手を上げるんじゃないか」と高評価。「体ができてきたらもっと良くなると思います」と今後の成長に期待を寄せた。

 「『今年の夏は甲斐野のおかげで甲子園にいけた』と言われるようにやっていきたいです」。視線の先は、すでに次戦へ向いていた。播州の怪腕の夏は、まだまだこれからだ。

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