浦学敗退!小島屈辱…六回から右翼
「高校野球・埼玉大会3回戦、県川口4-1浦和学院」(15日、大宮公園)
埼玉では昨春センバツ優勝の浦和学院が3回戦で敗退。先発したプロ注目左腕の小島和哉投手(3年)は5回4失点で降板した。
早過ぎる夏の終わりに、小島はグッと唇をかみしめて視線を落とした。「自分が助けられなかった。みんなに申し訳ない」。1年秋からチームを支え続けたエースは、責任を一身に背負い込んだ。
初回、四回の失点はいずれも先頭打者への死球から。そこへ味方の野選が絡んだピンチで、適時打を浴びた。制球の良さは影を潜め、六回からは右翼に回った。
不安はあった。大会直前「左肘の上げ方がしっくりこない」と感覚的な課題を挙げていた。12日の初戦は乗り切ったが、2戦目でつかまり「調子のいい自分を取り戻せなかった」と声を絞り出した。
昨秋からの現チームでは、すべてを背負った。センバツV腕としての実績から「頑張って」と声をかけられ続ける毎日。周囲の期待の大きさに「普通の選手に戻りたい」と漏らしたこともあったという。そんな重圧も克服し、今春以降は主将にも厳しく注文を出す“監督代行”という立場となって、チームをまとめた。過去にない異例の役割は信頼の表れだった。
プロの注目も浴びる左腕。進路については「まだ決めていない」と話すにとどめたが「次のステージに行く前に、しっかり練習を手伝いたい」と、後輩への思いが先に出た。涙を浮かべながら、最後は堂々と球場を去った。
