創価大154キロ右腕・田中が5連続K

 「全日本大学選手権・2回戦、創価大3‐2亜大」(11日、東京ド)

 創価大が亜大を破り、準々決勝に進んだ。1回戦で完封勝利を挙げた最速154キロ右腕・田中正義投手(2年・創価)が、五回途中から8奪三振の好救援で勝利に貢献した。慶大は神奈川大に競り負けた。東京六大学、東都の代表がそろって初戦敗退するのは、23年ぶり2度目。

 紛れもない本物だ。完封から一夜明け、創価大・田中が連投で今度は圧巻の火消し。昨年まで2年連続準Vの亜大をねじ伏せた。最後の打者を152キロの直球で見逃し三振に仕留めると、右手でグラブをたたいた。「ブルペンから今日はいけるなと。心の準備はできていた」。自信に満ちた表情で振り返った。

 同点の五回2死一、三塁でマウンドへ。いきなり150キロ直球で空振り三振を奪ってピンチを脱出すると、七回1死まで5者連続奪三振。前日の自己最速に並ぶ154キロを計測した。七回に5番・富里の適時二塁打とスクイズで2点の援護をもらった直後、2安打で1点を失ったが、1点差を守り抜いた。

 感覚を重視する。亜大の映像は「先入観を持たないようにしている」と、あえて見ず。直球狙いを察知して増やしたフォークがさえた。早めの投入に応えたエースに、岸雅司監督(58)は「すごいね」と舌を巻いた。

 スカウト陣もうなるしかない。阪神・中村GMは「あの腕のしなりがいい。上背もある。今年でも1位?十分だろ」と絶賛した。

 創価大の過去最高は4強。24年前の準決勝で敗れた亜大に同じ6月11日に雪辱。衝撃の全国デビューを飾った2日間を田中は「できすぎ」としつつ「4強の壁を破るつもりで強気にいきたい」と宣言した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス