早大が日本一!茂木MVP&首位打者

 「全日本大学野球選手権・決勝、早大8-5流通経大」(14日、神宮)

 早大が鮮やかな集中打で逆転勝ちし、3年ぶり5度目の優勝を飾った。石井一成内野手(3年・作新学院)が決勝適時打とダメ押し2ランなど3安打4打点で勝利に貢献。今秋ドラフト上位候補の茂木栄五郎内野手(4年・桐蔭学園)が、最高殊勲選手賞と首位打者賞に輝いた。流通経大は初優勝を逃した。

 早大が猛打で日本一を奪回した。今大会4試合で積み上げたのは47安打35得点。打線の中心で2冠に輝いた3番・茂木は13打数8安打、2本塁打、8打点で大会新の10得点。「すごく充実した大会だった。素直にうれしい」と頬を緩めた。

 今季を象徴したのは、2点を追う七回だ。2死一、二塁から茂木が142キロ直球を捉えて、一、二塁間をしぶとく破る右前適時打。「ここは1点取って流れを変えないと」という思惑通りに打線がつながり、5番・石井の逆転右前適時打など5安打を集中。一挙5点のビッグイニングをつくった。

 今年から鳴門工(現鳴門渦潮)を30年以上率いた高橋広監督(60)が就任。逆方向への打撃の意識を徹底させる指導の中で、茂木にも変化があった。打撃練習で常に実戦の状況を想定。最も多いのは「ツーアウトのチャンス」だ。最初は積極的に振る一方で、追い込まれてからは粘る。七回の反撃打は、まさに普段の練習から生まれた一打だった。

 就任直後から何度も「日本一」と目標を口にしてきた高橋監督は「選手に恵まれた。幸せ過ぎます」と涙。4年生は早大の歴史で唯一、2度の大会制覇を達成した代となり、指揮官にいきなりタイトルをもたらした。「もっと上を目指さないと。もっと相手が攻めづらい打者になりたい」と茂木。有言実行した先に、さらなる栄冠が待っている。

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