原監督が万感 父貢氏は「私のファン…」

 5月29日に心不全のため死去した三池工や東海大相模、東海大で監督を務めた原貢氏(享年79)の葬儀・告別式が6日、東京都内の葬儀場でしめやかに営まれた。近親者による家族葬で息子の巨人・原辰徳監督(55)、孫の同・菅野智之投手(24)らが参列した。

 西武戦前に東京ドームで取材に応じた原監督は「温かく見守られ、旅立たせることができました。皆さんのおかげです」と感謝の気持ちを語った。

 最後まで父と子には強い絆があった。家族から容体の悪化を知らされ、5月29日の楽天戦後に東京ドームから神奈川県内の病院に駆けつけた。到着したのは「(午後)10時35分ぐらいでしょうか」。息を引き取ったのは午後10時40分だった。「私を待っていたかのようでね。見守りながら立ち会うことができました」としみじみと語った。

 思い出は語り尽くせない。「よく怒られた。師であり父であり私の理解者であり、私のファン。全てがいい思い出」と目を赤くした。同じ勝負師として父の「人生は挑戦者。正々堂々と人生、勝負を進んでいこうじゃないか」の言葉は常に胸に刻んできた。それは今後も変わることはない。

 「お別れの会」は7月14日、午前11時から東京ドームホテルで開かれる。

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