“南海”ソフト内川の先制弾も空砲に
「オリックス4‐1ソフトバンク」(16日、京セラ)
首位攻防戦初戦で、打線が決定力を欠いた。ソフトバンクは9安打を放ちながら、わずか1得点。金子に封じられ、藤井打撃コーチは「カウント球がいいコースにきていたのかな。追い込まれる前に打っていこうと話していたけど…」と嘆いた。
唯一の得点は、内川の一発だった。四回、左翼席に先制の9号ソロ。金子は、昨季は打率・429と打ち込み、今季も4月12日の対戦で3安打していた“お得意さま”だった。
後輩の好守が刺激になった。三回2死一、三塁でT‐岡田の左前へ落ちそうなライナー性の打球を、中村がダイビングキャッチ。「晃(中村)のプレーを見て気持ちが入った。打てると思いました」。左翼は本来なら内川の守備位置。右臀部(でんぶ)の痛みもあり指名打者で出場しているだけに、打で貢献したいという思いは強かった。
前身・南海のユニホームを着ての試合。しかし「緑のタカ」は「猛牛軍団」に抑えこまれ、首位攻防第1ラウンドを落とし、0・5ゲーム差に迫られた。