和田監督11カードぶり初戦Vも笑顔なし

 「交流戦、阪神14‐8ソフトバンク」(8日、甲子園)

 11カードぶりの初戦白星。長く、苦しいトンネルを抜けた阪神・和田監督の表情に会心の笑顔はなかった。元凶は榎田。打線が初回に全員得点となる今季最多の1イニング9点を奪いながら、三回途中6失点で降板した左腕の乱調が、指揮官の表情を曇らせた。

 初回に与えた先制点をひっくり返してもらったが、三回に四球を端緒に崩れた。無死満塁から浴びた3安打。今季初勝利を挙げるチャンスを自らフイにした背信左腕。猛省を促した。

 「情報を生かさなきゃいけないところで、逆に情報におびえた投球になっていた。ある程度の打ち合いは覚悟してたけど、大いに反省するところだね」。聖地の連敗を4で止めた勝利を心の底から喜べる気持ちにはなれなかった。

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