中畑De初G倒!新人・三上がプロ初S
「巨人1‐2DeNA」(6日、東京ド)
しびれるような場面だった。DeNA1点リードの九回。190センチのルーキーは、時折表情を硬くしながら、巨人打線に立ち向かう。四球を1つ与えたが、無安打無失点でプロ初セーブ。三上が新守護神になった。
「いつも通りという気持ちで行こうと思ったけど、緊張しました。低め低めという意識を持ちながら投げきることができました」
先発の座を争ってキャンプを過ごした。開幕1軍をつかんだが、当初はロングリリーフか劣勢時の要員。結果とともに、厳しい場面での起用が増えた。ソーサ、山口の不振で、抑えに指名された。
「まさかセーブをあげるなんて、入団したころは思ってもみなかった」。これで18回1失点。防御率0・50。中畑監督も絶賛した。「あの若さで立ち向かってくれた」‐。
先発久保が6回1失点でしのぎ、七回を長田、八回を復調したソーサ。九回を新守護神が締めた。「こういうゲームを夢見ていたところがあった。しっかりつないでくれた」。指揮官は新勝利方程式の完成を喜んだ。
今季は5点以上奪わないと勝てなかった。12球団で最も遅く達した10勝目は、理想の野球でつかんだ、今季巨人戦初勝利だった。「このチームにとって、ものすごく価値の高い勝ち星」。最下位からの巻き返しへ、転機の1勝となるはずだ。