「楽天２‐４日本ハム」（２０日、コボスタ）

　日本ハムの大谷がチームの連敗を３で止めた。直球主体でグイグイ押し、６回１／３を２失点で今季２勝目。昨年から負けなしの５連勝だ。「まだ省エネ投球はできないので一人一人、全力でいきました。真っすぐで押せた。うれしい」と喜びをかみ締めた。

　隣県の岩手から母・加代子さんが観戦に訪れた。その前で力投した。１点リードの六回２死一、二塁。主砲ジョーンズを迎える。フルカウントからの７球目。この試合最速１５４キロ直球で空振り三振を奪うと、「シャアー！」と雄たけびを上げグラブをたたいた。「自然と出ました」。ピンチを切り抜け、喜びを表現した。

　前カードオリックス３連戦は野手でフル出場。そしてこの日１１６球を投じても「疲れはあまりないです」。体力もずばぬけている。次カードのソフトバンク戦は野手で出場した上で、２７日のロッテ戦に、プロでは初めてとなる、中６日で先発する可能性も出てきた。

　「内容的に前に進んでいる」と栗山監督。投手としても結果を出し、二刀流確立へ前進している。