ソフトBも九国大付の城島2世マーク

 ソフトバンクが来秋のドラフト上位候補に、福岡・九州国際大付高の清水優心(ゆうし)捕手(2年)をリストアップしていることが28日、分かった。清水は二塁への送球が2秒を切り、今秋まで高校通算27本塁打。ホークスなどで活躍した城島健司氏(37)をほうふつさせる強肩強打の大型捕手だ。オリックスなども注目する逸材。

 「ドラフト候補に入るキャッチャー」と球団幹部は明言。ホークスが掲げる地域密着のドラフト戦略にも合致することから、上位指名候補としてマークを続ける。

 清水は、選抜大会準優勝経験もある強豪で1年の春からレギュラーをつかんだ。入学直後の春の九州大会では、4番も任された。ここまで甲子園出場はなく、今秋の九州大会でも初戦敗退。現在は主将として来夏の甲子園を目指してチームを引っ張っている。

 清水を1年時からチェックしているホークス関係者は「肩の強さも打撃も、これまで私が見てきた中で間違いなくトップクラスの捕手」と高い能力を認める。184センチ、83キロという恵まれた体格。ホークスや米メジャーなどで活躍した城島氏をほうふつさせるプレースタイルに、早くも「城島2世」との呼び声が高まっている。

 チームは今オフ、国内フリーエージェント(FA)権を行使した鶴岡を獲得した。来季は細川、高谷も含めた12球団でも一、二を争うハイレベルな正捕手争いが予想されるが、3人とも既に30歳を過ぎている。今季1軍初出場を果たした21歳の山下が将来の正捕手候補として期待されるものの、若手は手薄な状況だ。

 今オフ、球団は育成契約だった猪本と拓也の2捕手を支配下登録。それでも、活躍の度合いは未知数だ。5年後、10年後を見据えても捕手の補強は最重要課題の一つだけに、地元の清水を上位指名する可能性は高い。

 ホークスは1994年のドラフトで、大分・別府大付高(現明豊高)で高校通算70本塁打を放った城島氏を1位指名し、獲得した。城島氏は高卒3年目で正捕手となり、2度の日本一に貢献するなど「常勝ホークス」の中心となった。来季のV奪回に向けて大型補強を行ったソフトバンクが、その先の常勝軍団復活に向けて「城島2世」に密着する。

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