元プロ186人がアマ指導者研修受講
プロ野球経験者が高校や大学で指導するために必要な学生野球資格を回復するためのプロ側の研修会が9日、都内で行われ、西武、巨人などで活躍した工藤公康氏、元ロッテで早大野球部特別コーチの小宮山悟氏、元ヤクルトで現在はエージェントの団野村氏ら186人が受講した。
研修は7、8月に続いて3度目で、旧制度の特別措置による大学での指導経験がない希望者が参加したのは初。プロ・アマ断絶の歴史や高校生のケガ予防など、4項目の講義と小テスト・アンケートなど、約5時間にわたって行われた。
来年4月に筑波大大学院に入学する工藤氏は、「講習が終わって終わりではなく、知識を身につける勉強をしていくのが大事。一つの大きな野球界の転機だと思う」と意義に言及。すでに大学で指導する小宮山氏は「知らない方には勉強になったのでは。今までそういうことがなかったのを考えるといいこと」と話した。
プロ側の研修は10日にも大阪で開催され、12月から学生野球側が開催する研修と適性審査を経て資格回復が認められる。