虎スカウト9人!JR東日本・吉田視察

 「練習試合、日本生命1-0JR東日本」(22日、日本生命グラウンド)

 阪神・中村勝広GM(64)が22日、大阪府吹田市で行われた日本生命‐JR東日本の練習試合を視察した。今秋ドラフト1位候補の148キロ右腕・JR東日本・吉田一将投手(23)と145キロ右腕・柿田裕太投手(21)の投げ合いに熱視線を注いだ。

 ドラフト1位候補の投げ合いに、プロ9球団30人以上の関係者が詰めかけた。最多の9人で視察した阪神は、中村GMらが最後まで投手戦を見届けた。

 吉田は191センチの長身をいっぱいに使ったバネのある投球で、145キロをマーク。本塁打を打たれたものの3安打6奪三振1失点で完投し「初回から全力を意識した。内容はよかったが、負けたという結果は反省」と振り返った。普段の練習試合は六回までに降板することがほとんどというが、この日は10月末の日本選手権大会を見据え、関西の強豪を相手に完投。「終盤も球威は落ちなかったし、長いイニングを投げていい方へ弾みがついた」と手応えをつかんだ。

 阪神・中村GMは「いいねえ。球のキレ、コントロールの良さ。評価されている投手だし、当然即戦力。それくらいに位置づけていい」と高く評価した。前日は九州共立大・大瀬良大地投手(4年)を視察。現場からはドラフトで即戦力投手を望む声もあり、今後は大阪桐蔭・森友哉捕手(3年)ら高校生のほか吉田らアマトップクラス投手も含め候補を絞っていく。

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