バレ砲「ヤクルトに骨を埋めるつもり」

 「DeNA3‐2ヤクルト」(19日、横浜)

 土壇場で巡ってきた打席だったが、ソーサのスライダーにバットが空を切った。九回2死一、二塁。前夜18日に自身のシーズン58号を放ったヤクルト・バレンティンに、アーチの期待が注がれたが、空振り三振に倒れた。

 ゲームセットの瞬間、スタンドからは落胆の声が漏れた。連夜の記録更新はならず、3打数無安打2三振、2四球。試合後は報道陣に「(アリガトウゴザイマ)シタ!」とあいさつしたのみで、母・アストリットさん(64)らと帰途に就いた。

 米紙で、元ヤクルトで現米大リーグ・ジャイアンツの打撃コーチ、ミューレン氏が「(バレンティンが)米国に戻りたいと言っている」と発言したと報道された。バレ砲が今春出場したWBCオランダ代表の監督も務めた同氏。それだけに気になる内容だが、バレンティンは「そういう報道が出て、びっくりしている」と一蹴。球団と16年までの長期契約を結んでいるが「ヤクルトに骨を埋めるつもり。タブン」と話した。

 新(あたらし)球団専務も「ウチがガードしているわけだから」と、仮にメジャーからの“横ヤリ”があったとしても、契約期間内の移籍はあり得ないとの見解を示した。

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